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OCs
宮塚 鞠

♀ 身長163cm
・主人公
・中2の頃親友(紬)を亡くしている
・元々成績も学年トップの優等生だったが親友を亡くしてから何もかもに手をつけられなくなり学校も休みがちになる
・高3から一人暮らしを始める
・一人暮らしを始めた頃、夜散歩をしているとき家出した小坂ないろに出会い一緒に住むことに
・中2の頃の身長は156cm
・絵を描くことが好き
・誕生日5月5日
小坂 ないろ

♀ 身長142cm
・不登校
・家出して道端に座り込んでいるとき鞠に出会う
・小4から心身共に成長が止まっていて精神年齢が低い
・表情豊かだが生気があまり感じられない
・鞠にとって都合の良い存在として生まれた??
・誕生日不明
※まりないは4歳差(鞠が高3のときないろは中2)
川瀬 紬

♀ 身長155cm(中2)
・中2で自殺する
・鞠の親友
・一人で思い詰めてしまうタイプ
・紬にとって鞠は親友でありながらお姫様のような存在だった
・一方的に自分だけが好きだと思い込んでいた
・鞠も紬のことが大好きだったが、紬は鞠からの愛を一切受け取っていない
・誕生日8月11日
※自殺しなかった場合の川瀬紬も存在する
紬が自殺しなかった場合鞠はないろに出会わない故、ないろは存在しないルートとなる。
六浦 彩

♀ 身長172cm
・鞠を主人公とした物語の創造者
・物語内では鞠のストーカーとして登場する
・誕生日11月20日
※川瀬紬が自殺しないケース
彩が書く物語では紬は自殺する。
よって紬が自殺しないケースというのは、作者が書く物語の一つのルートとして存在する。
黒沼 美玲

♀ 身長154cm
・高校が彩と同じ(同級生)
・彩のことが好き
・彩が鞠のことが好きなことに気づいている
・ゴスロリコンセプトのメイドカフェで「れみ」として働いている
・誕生日12月22日
世界線
この創作には、ほんとの0・0・1・1のルート2という世界線が存在する。
【存在人物(美玲を除く)】
ほんとの0 ▶️ 作者のみ
0 ▶️ 創造者としての彩、黒鞠、紬(自殺)
1 ▶️ 彩の物語内の彩・鞠・紬・ないろ
1のルート2 ▶️ 鞠、紬(自殺しない)
・ほんとの0 → 私たちが生きている世界
・0 → 最もリアルに近い世界線
・1 → 基本の物語(公開資料の多くがこれ)
・1のルート2 → 紬が自殺しない世界
世界線0には創造者・彩、そして黒鞠が存在する。黒鞠は紬を亡くし絶望の人生を送っている。ある日、新しいアパートに越してきた彩は隣人の宮塚鞠(黒鞠)と出会い、次第に心を通わせていく。
第一話
私は誰かに愛されたくてしかたがなかった。
それが間違いでも、誰かを愛し救いたかった。
いや、救った気になりたかった。
それに気づいたのは、一人暮らしを始めた頃、夜ふらふらと散歩していたときだ。
歩いていると道端で座り込んでいる少女を見つけた。
小さな身体、ずっと手入れされていないような長い髪。
随分と幼く見えた。小学四年生くらいだろうか。
私は彼女を怖がらせないように、なるべく優しい声で彼女に話しかけた。
「どうしたの。」
座っている彼女はゆっくりと顔を上げた。
しばらく沈黙が続くと、彼女は俯いて小さな声で放った。
「家出。」
と。私はその言葉をすぐに理解できた。
だって私はそれをわかっていながら話しかけたのだから。
彼女を放っておくわけにはいかないから、とりあえず自分の家に泊まってもらうことにした。彼女が立ち上がるとやはり背も小さくて、彼女が私よりもずっと小さいことを再確認できた。いつもの帰り道を名前すら知らない小さな少女と並んで歩いた。
歩いている途中、彼女は私の手を握りしめてきた。
その瞬間私も優しく彼女の手を握り返した。
ものすごく冷たい手。今日は少し雨も降っていたから随分寒かっただろうに。
私にとって都合の良い言葉を発した彼女を目の前に、私は紬を思い出した。
紬というのは中学生の頃の親友で、中二のとき自殺した。
私は彼女を救えなかった。
彼女にとっては自殺することが正しい選択だったのかもしれない。
だけどそうだったとしても私はただ彼女を救いたかった。
それは自分のためだろうか。
少女を見た瞬間、
「この子ならまだ、救えるかもしれない。最後まで愛せるかもしれない。この子を愛せば、今度こそ最後まで愛してもらえるかもしれない。」
そう思った。
結局私の思いは自分勝手なままだということに気づく。
紬に向けた思いも彼女に向ける思いも、全て自分が満足するためのエゴにすぎない。
そんなこと自分でもわかっている。そうなのだけど、それがやめられなくて。
この感情こそが既に間違っているのだろうか。
高校三年生 宮塚鞠